2015年08月20日(Thu)16:04

体細胞分裂と減数分裂ってどう違うの?分裂の違いわかりやすく説明します

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生体内で行われる細胞分裂には大きく分けて体細胞分裂と減数分裂があります。両者には類似している部分と全く異なる部分があり、正確に理解していないといざ問題を目にしたときに混同してしまいがちです。実際にセンター試験や私立大学のマルチプルチョイスの問題ではその違いを問うてくる問題も多く、ここでは両者を対比しながらしっかりと理解をしていきましょう。
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まずは体細胞分裂の特徴!

体細胞分裂とは私たちの皮膚などの細胞が増殖するときの分裂を言います。
最初の注目ポイントは分裂前にDNAが複製され2倍になっていることです。
それによって細胞が分裂してもDNAの数を減らすことなく同じ数を維持できるのです。
DNAの複製が終わると核分裂に移ります。
ここでは染色体が2つに分裂し、両極に移動します。引き続いて細胞が2つに分かれることで細胞質分裂が完成します。

次に減数分裂の特徴!

減数分裂は精子や卵のように配偶子が形成される過程で行われる分裂です。
減数分裂は2つの連続した第一分裂と第二分裂からなり、分裂後に染色体数が半分になるという特徴を持っています。
また、第一分裂前期に2本の相同染色体が対合して二価染色体が形成されます。
この際、染色体どうしが乗換えを起こし、染色体の組み合わせが変わることで遺伝子の組換えが生じます。
これも減数分裂の大きな特徴です。

なぜこのような2つの違う分裂を生物は行っているのでしょうか?

ヒトの場合、染色体数は2n=46なので減数分裂によってできる配偶子の染色体の組み合わせは2の23乗通り存在するわけです。
一方で、体細胞分裂では元の細胞と娘細胞の染色体の組み合わせは常に同じです。
したがって、皮膚など同じ細胞を繰り返し作る必要のある場所では体細胞分裂はとても有用です。
しかし、配偶子のように子孫を残す遺伝子は多様性を持つことでより環境に適応したもの残せるような仕組みになっているわけです。

抑えるべきポイント①

まず抑えるべき体細胞分裂と減数分裂の違いはその最終的なDNA量です。
グラフから分かるように減数分裂では2回の連続した分裂が生じるために第二分裂終期にDNA量が元の半分になっていることです。
体細胞分裂では最終的なDNA量は元のままです。
このDNA量が半減する時期というのも試験では問われやすいので覚えておいてください。

抑えるべきポイント③

次に抑えるのは減数分裂にしか起こらないことです。
1つは減数分裂の特徴でお話した染色体の乗換えです。遺伝子の組み合わせが変わることで配偶子の組み合わせに加えてさらに多様性が増します。
2つ目はDNA量が半減するだけでなく、染色体数も半減するということです。
減数分裂では第一分裂で相同染色体が対合するために染色体数が2n→nになります。
しかし体細胞分裂では2nのままです。

抑えるべきポイント③

ここまで体細胞分裂と減数分裂の違いを中心に話してきましたが、もちろん類似点もあります。
それは減数分裂の第二分裂です。
減数分裂では第一分裂の直後に第二分裂を開始しますが、この第二分裂は体細胞分裂をして増えているだけですのでやっていることは体細胞分裂と同じといえます。
また、どちらの分裂も分裂開始前の間期にDNAを合成し、DNA量が倍になっている点は共通しています。

まとめ

今回はメンデルの遺伝の法則の基本とそれがすべてにおいて成立するわけではないという点について簡単におさらいしてきました。
この他にも例外や特殊な遺伝様式はたくさんあるので、ここで得た基本をもとにさらに知識を深めていってもらえたら幸いです。
受験問題では遺伝が解けるか解けないかで大きな差がつきますし、複雑になればなるほど説明文に細かく記載されているので諦めずに頑張ってほしいと思います。

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