2015年11月01日(Sun)12:12

英会話ができたら英語ができる?英会話と英語の関係

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最近保護者の方、または生徒自身から相談を受ける案件についてです。おおむね「英会話を小さい頃からやっているのに、英語の成績がいまいち」と嘆いていらっしゃいます。英会話、ひいてはほかの語学のスクールと、学校教育が求めているものの相違を知らなければ、きっと悲しい想いをしてしまうと思うのです。どう違うの?という細かなところを、教育現場で何年もこの命題に直面してきた者の目からお話いたします。
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「英語教育」の是非について……。

お客様のなかで、こんなお話が増えてきました。

「うちの子は小さい頃から英会話を習っています。ですから、英語は得意です」というものです。

さらに加えるなら「…なのに、学校の英語の成績が悪いです」がついてくることもあります。
さらに乗せれば「英会話の先生の教え方が…」が乗っかります。

英会話はここ最近人気の習い事で、小学生が中学入試を本格的に考える前とか、中学入試をしない子や、意欲の高い中高生が中心になって受講しているようです。
しかし、ここで問題は「英会話は、学校の成績に直結するかどうか」です。
これを知っているかどうかで、みなさんの悩み度合も変わってきますから。

単刀直入に、答えは否です。

語学の「できる」パターン

まずはどの語学でもそうですが、語学の「できる」にはパターンがあります。

・書けるのか。
・読めるのか。
・発音ができるのか。

大きく分けて、この3つです。
もちろん、どれもバランスよくできる人が、いわゆる「話せる人」です。
究極はネイティブスピーカーでしょうか。

まずは、それぞれの教育機関が得意なものを整理しましょう。

英会話教室で教えてくれるのは、あいさつ表現やとオーラル中心です。
文法的なことよりも、感覚的なものを中心としています。

中学生は学校で、文法中心の英語を習っています。
感覚よりも理屈が中心と言えばよいかと思います。

つまり、英会話=オーラル、学校=グラマー となりますね。
一致していないことは明白です。

ということは……。
英会話で英語をやっているからといって、英語が武器かといわれるとクエスチョンです。

真に役立つ英語を、という観点であれば間違いなく英会話は役に立つでしょう。
しかし、中学校という文法英語(僕が勝手に名付けました)においては、若干出番がないことは否めません。

我が子により良い教育をと願うなら

我が子によりよい教育を!
そう思うのは当然のこと。
では、英会話をさせるべきか?
それよりも文法を早いうちからやるべきか?……。

いろいろ述べるより前に、僕がもし、子供に習わせるのであれば、という一例を。

僕が子供に習わせるなら、きっとこうすることでしょう。
●小学校3年生くらいまでは英会話を。
子供の耳は、9歳くらいまでで音感が確定すると言います。英語と日本語はそもそも音がまったく異なりますので、小さいうちはとにかく耳を作ります。

●4年生~6年生くらいには公文式を。
公文式って、とことん書く作業をしてくれる、アウトプットにはとても良い教材群だと思います。
もちろんパターン化されすぎているので、知識量としては進学塾に負けてしまうこともあるかもしれません。
しかし、英語のスペリングというものは、一定量をこなさねば強くはなりません。

●中学校に入ってからは進学塾を。
英語というものを受け入れる素地ができてきたら、ここでようやく広げていきます。基本はわかっている、そこに上のレベルの知識を入れていきます。
これは、英会話の先生にも、公文式のプリントにもできないことです。

「英語ができる」と勘違いしやすい状況

今の世の中、驚くほど「英語」にあふれていますね。
TOEIC、TOEFL、英検、GTEC……。
いずれ記事を書こうと思いますが、大きく大学入試も変化をしようとしています。

いろいろある弊害は、「なんとなくできる気がする」という勘違いです。
きつい言葉をあえて書きますが、「検定を持っているから英語ができる」は勘違いです。

たとえば。
英検は取れているのに偏差値が低い、なんてこともあります。
具体的には、英検準2級を持っている中学3年生の女の子。なのに、模擬試験の偏差値は55。
これは何かと言いますと……。
英検に向けた勉強には、筆記が含まれていないためにおこります。
すべてマークシートですから。

……ここだけの話、学校の評定で5であっても、英検が2級であっても、僕はその子の実力を信用しません。
自分の目で、模擬試験などの結果を見ていない限りは、帰国子女であっても。
受験という場では、「発音できる」スキルはあまり求められませんから。

もちろん、さまざまな検定試験は、一定のがんばりを認める証明書のようなものです。
力がないと無下に言っているわけではありませんが……。
入試という、バランスよくすべてをハイレベルに求められるフィールドにおいては、指標にならないとお考えください。

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始めまして。 現役塾講師の五十嵐です。 塾講師をしているものの、塾には通ったことはありませんし、予備校にも行っておりませんでした。 試行錯誤の末にたどり着いた勉強法やメンタルの切り替え方など、お役に立てることがあるかと思います。 宜しくお願いします!