2015年11月24日(Tue)21:09

偏差値で決まる受験から人生計画で決める受験へ

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昭和の時代は高校の成績やセンター試験の偏差値で大学が決まり、大学の偏差値で就職が決まる時代でしたが、平成になって徐々に大学の名前だけでは就職できなくなってきました。個性や勉強以外の習慣や考え方、地域性も重要になってきました。本人がどこで何をしたいかという目標をしっかりと持ち、それを達成できる教育内容、教育システム、教員、地域性などを総合的に判断するようにアドバイスしてあげてください。目標をしっかり持って大学を自分で選んだ生徒の場合、大学でも意欲的に学ぶ傾向があり、授業以外の人間力形成にも力を注ぐことが多いです。 
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変わりつつある大学

 大学はいま変わりつつあります。昭和の大学は、研究が中心で教育はあまり熱心にしませんでした。したがって研究しない学部学科では、何も教わらないという部分が多々ありました。もちろん、教科書に載っていることは教えてくれますが、教科書をみてわかるようなことは今の時代さほど重要ではありません。インターネットも発達していますので、「答えのある問題」が解ける能力はあまり必要ないのです。誰も知らないことを見つけ出すことや、世の中にない製品を生み出すためには、考える力をつけることと話し合いや共同作業をする能力が重要です。考える力をつけることは簡単ではありませんが、多くの大学で「考える力を身に付けるための教育」について考えたり、実際に導入したりしています。大学の教育についての方針はHPなどにも載っています。しっかり見てみてください。

大学での勉強には余裕も必要!その余裕を有効うために

 偏差値で受験校が決まるとか、少しでも高い偏差値の大学に行こうとする傾向は確かにあります。私の大学生時代の経験を少しお話します。私は大阪の国立大学の工学部出身ですが、比較的余裕をもって入学できました。他大学や他学部を希望していましたが、やりたいことをするために選んだ学部、学科は比較的入りやすかったからです。勉強は大変でしたが、少し余裕もあったことが今となってはすごくよかったです。部活動もかなり頑張りましたし、一見専門とは関係がない知識も沢山得る時間がありました。様々な人間関係を作る時間もありました。勉強が忙しくなっても、余裕をつくって有効に利用するように心がけてきました。専門分野で専門家になると、余裕のある時に得た知識が、専門分野でも生かされ、広がりを与えます。私にとってすごく宝になっています。現在、大学で教鞭をとっていますが、日々の授業、単位の取得に追われている学生はやはり他の事をする余裕がありません。後で書きますが、全く勉強に時間を使わないというはダメですが、余裕がないというのも就職するときや就職後すごくマイナスになります。もちろん、勉強についていけなければ留年する場合もあります。どの大学も留年に関しては厳しくなっていますし、逆に勉強しなくても留年しないような大学では社会からの信頼も得られなくなってきています。大学生活での余裕は勉強だけでなく、通学時間や仕送りの額などによっても決まります。家から2時間もかけた通うとか、生活費をバイト代でまかなうというのはやはり余裕をなくしてしまいます。最低限は必要な負担も、多くなりすぎると余裕をなくすという事も考えておいてください

就職したい地域も考えて大学選びをしてください。

 生まれ育った地元から離れて大学を選ぶこともすごく良い事です。ただし、大学も就職活動も変化してきました。就職試験も、一度で決まることは少なく、回数も多くなってきましたので、遠い企業に受験するには資金も多く必要です。大学に対する信頼度も大きく影響するようになってきたため、大学自体が地域に貢献しているかどうか大事です。以前よりも、地元の大学生を採用するケースが多くなってきているように思います。就職先の紹介や詳細な指導を行う大学も多くなってきましたので、指導体制ができていない大学や、その企業とのかかわりがあまりない大学では、学生が得られる情報がすくなくなってしまいます。就職したい地域や会社に貢献している大学であれば、その地域での就職には非常に有利になります。以前と違うところは、大学の貢献が大事なのであって、所属するゼミや研究室や指導教官はあまり影響しなくなってきているところです。会社や社会、学生の事を本当にかんがえている大学が信頼されるようです。

目標は早い段階でしっかりと持つ方がよい

人生設計、キャリアデザインという言葉は大学でも高校でも、最近では中学校でも使われるようになってきました。一人一人の個性が大切で、先にも述べたように、答えの問題を解決する能力が求められる時代においては、目標をしっかりと持ち、それを達成するために計画を立てて実行できるかどうかが重要だと言われるようになってきました。大学を選ぶときにも、やりたいことや目標を達成するための手段だと考えればわかりやすいでしょう。大学で方向転換することも多いですが、目標をもって大学を自分で選んだという覚悟だけでも大学での就学意識はとても高くなります。どんなに素晴らしい大学に行っても大学が決めた教育方針に乗っかるだけでは目標達成は難しくなります。余裕というのは遊びだけではなく、学校の勉強以外にどのような資格や知識、教養や能力を身に付けるのかということにもつながります。

まとめ

お子さんの将来暮らしたい地域や、やりたい仕事、夢や目標は親が決めるものではありません。親の希望は大事ですが、子供がしっかりと目標を持てるように、親が意見を言うときは押しつけにならないように注意してください。余裕がなく困難なことがあっても自分でやりたいことをするために選んだ選択であれば頑張れると思います。しかし、意識の低い大学がまだまだ多いのも事実ですが、昭和の教育しかしていない高校もまだまだあります。子供たちの自由や高校だけにすべてを任せておくのも、良くありません。学校やお子さんと話し合いをして自分の意志で決めて受験できるように誘導するのが大事なように思います。

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現在中学生の息子と小学生の娘がおります 学生時代から社会人になった後も受験生の家庭教師をしておりました。 現在は大学で教育もしていますので、いろんな立場からご意見をさせて頂けると思います。