2015年08月29日(Sat)11:11

現代文はゲーム? センター現代文にも通用する新しい視点の勉強法

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現代文は自分のやってきた勉強量と裏腹になかなか成績が伸びてくれません。自分の現代文の能力にうんざりしてはいけません。たまたま手にした本のオビに「現代文はゲーム。」と書いてあり、結果としてこれが新しい視点を与え、成績アップのきっかけとなりました。
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読解力を点数に結びつけるには?

現代文ができるためにはどうすれば良いか、という質問に対してよく「読書をしなさい」という答えが返ってきます。筆者も夏目漱石を読み、小林秀雄を読み、さまざまな問題文を読むなど、十分な読書をしてはいましたが、どうしても「現代文の問題に答えるとはどういうことか」という点がよくわからず、現代文の点数が伸び悩みました。当時の筆者に欠けていた視点は、「読書と入試現代文は別物」という考えでした。

「現代文はゲーム」

本書のオビには「現代文はゲーム。ルールを知れば解釈できる パターンを知れば速読できる」という文句が書かれています。ゲームの特徴は「ルール」と「ゴール」があることです。ゲームでは「ゴール」が一つに定まるためには「ルール」、すなわち制約が必要です。たとえば、駒が縦横無尽に動ける詰将棋は一通りの解法に定まらず、ゲームになりません。要するに「現代文はゲーム」というのは、入試現代文における「ルール」を知ることで「ゴール」が明確になる、ということです。

読書と入試現代文のちがい

読書では人それぞれの解釈が許されます。一方、入試現代文では問題作成者が要求する、一つの答案が存在します。したがって作問者は、本来人それぞれである解釈を誘導するヒントを忍ばせる必要があります。このヒントがゲームでいう「ルール」にあたります。筆者が読書感覚で問題を解いていた時に答えを曖昧に感じたのは「ルール」を知らなかったから、といえます。この「ルール」を学び「ゴール」をはっきりさせよう、というのが本書のねらいです。

本書の構成

題材となる問題はセンター試験や私大の選択肢問題です。本書は先生役の「森永」と生徒役の「洋子」の対話で進んでいきます。洋子の質問、それに答える森永先生の解説という形式によって、現代文の問題をどう考えるか、という思考回路が明確に記述されています。ところどころ現代文で重要となるキーワードが説明されており、知識の獲得にも適しています。一般の参考書と異なった、対話形式という文体が読みやすく、肩肘張らない読み物としてもすぐれています。

入試現代文の「ルール」

「ルール」として本書では、現代文で扱われる文章の「パターン」を挙げています。たとえば、科学批判、西欧と東洋の対比、といった頻出の思想構造(パラダイム)を説明しています。そのほか、設問文を読む技術、すなわち設問からいかにヒントを汲み取るか、という戦略が紹介されています。とくに本書で重点的に説明される、設問から問題作成者の意図を読む技術は、「ゴール」を見定める上で非常に有用です。

おわりに

現代文が伸び悩んでいる方のなかには、現代文を難しく考えすぎていたり、「ルール」を意識していなかったりすることが原因で、現代文を掴みどころのない科目だと感じている人がいると思います。そんな方には「現代文はゲームだ」と開き直り、パズルのように現代文を解いてみることをおすすめします。

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塾でたくさん勉強し、めでたく中高一貫校に入る。もう塾はこりごりだと思い、中高6年間塾に通うことなく過ごす。ネットやYouTubeを使う一方、今では使われなくなってきた往年の名参考書を使うなど、周りの受験生とはズレた勉強法を採用し、東大に合格。