2015年09月20日(Sun)17:05

現代文の苦手意識をなくす! センター試験にも生きる考え方とは

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大学入試は結局のところ点を取るゲームです。指導要領や大学の提示する範囲の中で、いかに採点官を満足させるか、という競争です。学習で得た知力は手段にこそなれ、大学受験という範疇においては二次的な要素に過ぎません。もっといえば大学受験で要求される学力は知性のほんの一部分です。受験に向けて一目散に勉強するのも一つの選択です。しかし大学受験のドライな世界で息苦しく感じる方もいるかもしれません。そこで、ほこりをかぶってしまった「教養主義」に今一度立ち返って受験勉強の新しい一面を提示したいと思います。
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試験における問題文のあつかい

 国語の試験は意外と時間配分が難しく、急いで読まざるを得ないと思います。
現代文では、全文を読まずにテクニックで満点を取れるもいることでしょう。テクニックというとネガティヴに響くかもしれませんが、立派な戦略、能力であり、試験では必要な要素です。
しかしパズル的に読解を行うと、問題文は記号となり、息絶えてしまいます。こうした理由から現代文嫌いになる人も多いでしょう。

問題文を味読しよう

 たとえば「海」というと皆さんそれぞれに、違った色や、夏の思い出が共起されると思います。問題文の筆者も読者とは違った連想を抱くと思います。このように言葉が内面を刺激するとき、言葉は生きているとわたしは思います。
しかし読解試験では客観性のため、人によって異なる要素は捨象します。たとえば「小説では感情移入してはいけない」といった意見を聞いたことがあるでしょう。
問題文を味読するというのは、そういった受験に付随するものを忘れ、時間を気にせず、ゆっくりとした読書によって生きた言葉に触れる、という意味です。

まずは好きなものから

「好きこそ物の上手なれ」で、評論や小説は興味がなければ読めません。
まず活字が苦手だ、という方も多いでしょう。よく現代文の成績を伸ばすために、読書が勧められますが、読解力向上よりもむしろ、活字に慣れるところに意義があると感じています。
味読する文章は興味のある話題で構いません。わざわざ新書や文庫を買ってこなくても、いつぞやの模試の問題でもセンター試験の過去問でも、コーヒーを片手に優雅に読んでみましょう。
わたしにとって効果的だったやり方は、パワーポイントのプレゼンを作る感じで、ノートに要点と段落ごとの要約を、図を交えて書き落とす作業でした。

おすすめの本

 筑摩書房から出ている『ちくま評論選』や『ちくま小説選』がおすすめです。ノートにでもメモや、自分の言葉で書いた要約を書きながらじっくり読むと文章構造に対する感覚が養われると思います。同じ筑摩書房のシリーズには近代(明治時代中心)の文章を集めたものもあります。

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塾でたくさん勉強し、めでたく中高一貫校に入る。もう塾はこりごりだと思い、中高6年間塾に通うことなく過ごす。ネットやYouTubeを使う一方、今では使われなくなってきた往年の名参考書を使うなど、周りの受験生とはズレた勉強法を採用し、東大に合格。